今年で11回目を迎えるはこだて国際科学祭が8月17~25日、五稜郭タワーなど函館市内各所で開かれる。今年のテーマは「『食』が育む、函館の未来。」。プレイベントとして7月20日から8月11日まで屋外での科学イベントや科学工作教室が市内近郊で開かれる。
科学祭は市内の行政、高等教育機関でつくる「サイエンス・サポート函館」(美馬のゆり代表)が主催。楽しみながら科学と社会の関係について身近に感じてもらおうと2009年に始まり、「環境」「食」「健康」の3つのテーマを年替わりで設定している。
初日の8月17日は、オープニングイベントとして五稜郭タワーで「北海道の食を豊かに!生産・流通・販売の挑戦」と題し、ITを活用し、食の安全を推進するコープさっぽろの大見英明理事長と、七飯町の山田農場で、チーズを生産する山田あゆみさんによる対談型講演会を開く。
18日は南極の昭和基地とインターネットで中継をつなぎ、南極での食や現地の生活について、参加者を交えて意見交換する。
イベント期間中は五稜郭タワーで市内の食に関する活動についてパネル展示で紹介するほか、各施設の飲食店で気軽に先端技術に触れる「科学夜話」や科学工作を体験できる「科学屋台」など、計32プログラムを予定している。
美馬代表は「科学になじみがない人にも楽しさが伝わるイベント。子どもだけでなく、大人も楽しみながら、科学を身近に感じてほしい」と来場を呼び掛ける。イベントの詳細は専用ページ(https://sciencefestival.jp/)で確認できる。(飯尾遼太)
※17日の講演者のうち、「山田あゆみさん」のお名前に誤りがありました。おわびして訂正します。