道南各地で強風被害 建物損壊や倒木相次ぐ

 発達した低気圧の影響で、道南は17日夜から18日午前にかけて強風に見舞われ、函館市や七飯町などで建物の屋根がはがれたり、ビニールハウスの倒壊などの被害が相次いだほか、JRやフェリーなどの公共交通機関に運休や遅れが生じた。けが人はなかった。
 函館地方気象台によると、18日午前10時までに観測した道南各地の最大瞬間風速は江差で17日午後11時17分に33・6メートルを記録。奥尻(32・4メートル)と松前(30・5メートル)は観測開始から4月では最大となった。函館は25・3メートル。
 渡島総合振興局や函館市によると、渡島管内2市5町で被害が報告された。函館市内では海岸町や西桔梗町、大縄町など広範囲でトタン屋根がはがれたり、物置が壊れるなど建物に関する被害が189件に達した。倒木や電柱損壊、漁船転覆などの被害も91件寄せられた。千代台公園では直径約70センチのポプラが根元から倒れ、市青年センター長の仙石智義さん(34)は「この付近で巨木が根元から倒れるのは近年ではなかったと思う。子どもにけががなくて良かった」と話した。
 森は住宅の屋根・トタン剥がれや灯油タンクの倒壊など25件。七飯はハウス倒壊を中心に24件の被害。知内で3件、北斗、松前、木古内でも各1件被害があった。
 桧山管内でも被害があり、桧山振興局によると、江差、上ノ国、乙部、せたなの4町で8件。上ノ国で道道の道路上に倒木、廃屋が倒壊する被害があったほか、乙部で漁船が転覆した。
 JRは17日午後8時に札幌を出発した特急スーパー北斗24号が定刻より7時間半遅れで函館に到着したほか、函館―森間の普通列車6本が運休や経由変更し、約470人の足に影響が出た。フェリーは江差と奥尻を結ぶハートランドフェリーは1往復を欠航し、約70人に影響。函館と大間、函館と青森を結ぶ津軽海峡フェリーは、大間行きが約3時間半遅れて出港したほか、青森行きを不定期運航に切り替えた。
 道道や国道合わせて5カ所で越波や道路内に入り込んだ支障物の影響で一時通行止めとなったが、いずれも18日正午ごろまで復旧。函館や森町など5市町で合わせて約2670世帯が一時停電となったが、午後6時までにすべて復旧した。(鈴木 潤、山崎大和、半澤孝平)

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