【福島】福島町職員から角界入りし、新十両に昇進を決めた一山本(25)=本名・山本大生、二所ノ関部屋=が5月31日、町役場と福島小学校を訪問した。役場では町職員らの歓迎を受け、鳴海清春町長は花束を手渡し「頑張って」とエールを送った。
一山本は、後志管内岩内町出身。2016年春に福島町役場入りし、同年末まで教育委員会学校教育係で勤務する傍ら、町相撲少年団で子どもたちの相撲指導に当たった。
この日は、学生相撲でしのぎを削った杉原健伸さん(26)をはじめ、町職員ら約30人が十両昇進を祝うのぼりを掲げて一山本を歓迎。一山本は満面の笑みで握手に応じた後、5月議会開催中の町議会議場に入場し、議員らの拍手を浴びながら、鳴海町長、溝部幸基議長らと握手を交わした。
福島小では、井上嗣仁校長と懇談の後、全校児童76人を前にあいさつ。「ライバルは」という児童の質問には「大学生時代からのライバル、朝乃山関の活躍に刺激を受けています」と表情を引き締めた。
「役場は何も変わっていなくて懐かしい。皆さんの期待に応えられるよう、しっかり頑張ります」と決心を新たにしていた一山本。この日は、出身校の大野農業高校(北斗市)も訪問した。2日まで道内に滞在する予定。(神部 造)