函館市のベイエリアを電飾で彩る「2018はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が1日、金森赤レンガ倉庫前の特設会場で開幕した。打ち上げ花火と共に、約15万個の電球を飾り付けた約20メートルのクリスマスツリーが点灯し、多くの見物客が光の演出に歓声を上げた。
今年で21回目を迎えた函館の冬を代表するイベント。海上に設けた台船の上に、姉妹都市のカナダ・ハリファックス市から運ばれたもみの木をツリーとして飾り付けた。初日はオープニングセレモニーがあり、ナディア・ブルジェー在日カナダ大使館首席公使、工藤寿樹函館市長らが点灯した。
ツリーは赤と白、緑の3色の電球を組み合わせ、さまざまな色に変化。ツリーの周囲に漂った煙に、電球の光やレーザー光線が反射し、幻想的な雰囲気を作り出した。午後6時半から1時間ごとに3回、赤一色に染める「プレミアムレッドツリー」に変わった。
札幌市の奈良和幸さん(29)と莉美さん(同)夫妻は「初めて見たが、点灯の瞬間の花火がきれい。レンガ倉庫のまち並みにも合っている」と話していた。
25日まで企業や個人による点灯式が開かれるほか、コンサートなども開催。15種類のスープ(600円)を提供するスープバーも。午後4時半~翌午前0時(金・土曜、22~25日は同2時まで)。(深津慶太)