函館市は12日、市戸井西部総合センター(小安町525)で「旧戸井町120年・町制施行20周年記念タイムカプセル開封式」を開いた。当時の児童、生徒や関係者ら約250人が集まり、30年前に収蔵した思い出の品を取り出し、当時を懐かしんだ。
タイムカプセルは、1988年に同センターの敷地に埋設。2015年に掘り起こし、市戸井総合学習センターに保管していた。収納品は当時町内にあった幼稚園2園、小学校4校、中学校2校の子どもたちの作品のほか、3漁協、郵便局、消防署、町役場の関係資料など。
カプセルは、市議会議員の吉田崇仁さんと第21代戸井町長の吉澤慶昭さんのほか、収納者の吉田哲章さん、三好のぞみさんが開封。横約2メートル、縦1メートルの容器に入った手形や作文などが取り出された。
このほか、潮光中学校、日新中学校、恵山中学校の吹奏楽部が合同で演奏を披露した。
当時鎌歌小学校4年生だった市内浜町の漁業、安宅一孝さん(39)は「埋めた記憶は曖昧だけど、開封する日を待ち望んでいた」、小安小学校3年生だった上野町の味澤友恵さん(39)は「当時のことを明確に覚えている。楽しみにしていた」と笑顔で話していた。(木村京子)