箱館高田屋嘉兵衛顕彰会(松田俊司会長)は7月31日、江戸時代後期に函館の繁栄に大きく貢献した高田屋嘉兵衛(1769~1827年)をしのび、その功績をたたえる「箱館高田屋嘉兵衛顕彰・追悼式」を嘉兵衛の銅像(宝来町)前で執り行った。
嘉兵衛が残した功績を周知するため、1977年から市民と地域が一体となって「函館高田屋嘉兵衛まつり」を開催していたが、担い手不足などで2011~15年の間は中断していた。その後、函館商工会議所の開所120周年記念事業として同顕彰会が発足し、16年から顕彰事業が復活した。
式で松田会長は「北前船で北洋漁業の基盤を作るなど、嘉兵衛の功績は函館の繁栄を語るには欠かせない。今後も式典を継続し、長く嘉兵衛を顕彰していきたい」とあいさつした。
式典では、参列者約40人が僧侶の読経に合わせ献花台に菊の花を捧げたほか、花泉舞衛社中が息の合った奉納舞踊を行った。(柳元貴成)