函館発祥の街歩きと飲食を楽しむイベント「第29回函館市西部地区バル街」(実行委主催)が22日、西部地区一円で開かれた。青森県からや初参加店を含む71店が工夫を凝らしたピンチョス(おつまみ)を提供。ライブイベントなどさまざまな催しも各所で繰り広げられ、大勢の市民らが春の一夜を満喫した。
2004年に西部地区で始まり、地域一帯をスペインの「バル」に見立て、チケット方式で飲み歩きや食べ歩きを楽しむイベント。春、秋の年2回開催し、15年目を迎えた。
参加店のうち、元町の結婚式場「センティール・ラ・セゾン函館山」(伊藤峻一支配人)では、ピンチョスとしてボリュームたっぷりの「黒トリュフとフォアグラのパニーニ」を提供。テラスでは焼きマシュマロも振る舞った。
また、アフリカンパーカッションバンド「ぐるスペバンド」が出演。普段は別々のアフリカンバンドで活動し、キッズを含む14人による特別編成。セネガルの「ランバカセ」、ケニアの「ジャンボ」などの曲をドゥンドゥン、ジェンベといったアフリカ発祥の太鼓で刻む陽気なリズムと歌、ダンスパフォーマンスで会場を沸かせ、手拍子や歓声が響いていた。MCを担当した北村道文さん(41)は「お客さんのノリも良くて盛り上がりました」と話していた。
23、24両日には「第7回世界料理学会inHAKODATE」が市芸術ホールで開かれ、山菜(自然の山野草)を素材とした料理について国内外の料理人が語り合う。初日夜には五島軒本店での交流パーティー、最終日は五稜郭タワーアトリウムで「北海道・青森県食材見本市」を開催。料理学会や交流会は当日券の販売がある。(今井正一)