【厚沢部】町特産のジャガイモ・メークインを使ったコロッケ料理のアイデアを競う「第5回あっさぶメークイン・コロッケ・コンテスト」の最終審査が17日、道の駅あっさぶで行われた。最優秀賞には、大阪府在住の宮崎茉実さんの「ひこま豚の肉みそコロッケ」が選ばれた。このコロッケは春の大型連休ごろに商品化され、同道の駅や東京都内のアンテナショップなどで販売される予定。
コンテストは「素敵な過疎づくり株式会社」などでつくる実行委の主催。今回は道南をはじめ札幌市や網走市、遠くは大阪の計18人から応募が寄せられ、最終審査には8作品が残った。
最終審査では食べやすさや味、地域性などを審査項目に、京王プラザホテル札幌の丸山時能名誉総料理長や光塩調理製菓専門学校(札幌市)の本多卓也教授、フードスタイリストの八木橋こずえさんらが8作品を試食。隠し味や食感、食材の栄養を工夫しようとさまざまな思いが込められた作品に、審査員も頭を悩ませていた。
最優秀賞の「ひこま豚―」は、大きめに切った道南産のひこま豚を使い、食感のアクセントにナガイモとゴマ、弾力を出すためこんにゃくを加えた丸形のコロッケで、「がっつり食べたいなと思ったときに思い浮かんだものがお肉だった」としている。このほか優秀賞に3作品が選ばれた。
来場者にもコロッケが振舞われ、さまざまな工夫が詰まった作品に感心していた。審査員らは「毎年新しい作品が出てくることを素晴らしく思い、中でも最優秀賞の作品はインパクトが強かった」「道の駅あっさぶのコロッケは手作りでおいしい。点数を付けるのに非常に苦労した」などと作品を評価し、厚沢部町の名前とメークインの認知度アップに期待を寄せた。(三木清司通信員)