• 特集
    第64回春季北海道高校野球大会
  • 5月のプレゼント
    映画鑑賞券
  • 求人情報
    事務スタッフ、記者(未経験OK)

大間原発の建設差し止め認めず 函館地裁

 函館の市民団体「大間原発訴訟の会」(竹田とし子代表)が、国と電源開発(本社東京)を相手取り、青森県大間町に建設中の大間原子力発電所の建設・運転差し止めを求めた訴訟で、函館地裁(浅岡千香子裁判長)は19日、「現時点で重大事故の具体的危険性を認めるのは困難」として、原告の訴えを棄却する判決を言い渡した。2011年の東日本大震災後、建設中の原発では初の司法判断。原告は判決を不服として控訴する方針。
 2024年度の運転開始を目指す大間原発は、使用済み核燃料から取り出した、ウランとプルトニウムの混合酸化(MOX)燃料を全炉心で使用する「フルMOX」の世界初の商業用原子炉。裁判ではこれまで、フルMOXの安全性や、原発敷地内や周辺の活断層の有無、海底火山の噴火の可能性、原子力規制委員会による新規性基準の妥当性などが争点となっていた。
 浅岡裁判長は判決で、「原発の安全性についての裁判所の審理、判断は原子力規制委員会の調査・審議、判断に不合理な点があるか否かという観点から行われるべき」と述べ、「委員会の審査・処分がなされておらず、原発が運転を開始する具体的なめども立っていない現時点で、裁判所が規制委員会の審査に先立って審理判断をすべきではない」とした。
 規制委員会による新規制基準が安全性を確保するために十分ではないとの原告の主張に対しては「いずれも不合理なものであるとはいえない」として、規制基準が妥当なものであるとの判断を示した。
 原告が原発建設により不安な気持ちを抱くなど精神的苦痛を受けたとして求めた慰謝料については「現時点においては社会通念上の受忍限度を超えるものとはいえず、原告らに対する法益侵害はいまだ生じていない」と認めなかった。
 訴訟は2010年7月28日に原告168人で提訴。約7年間にわたり審理が行われ、昨年6月30日に結審した。注目を集めた裁判だけに、判決公判には11席の傍聴席を求めて約330人が並んだ。










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      きょうの人生指針/誕生月占い
      函館新聞デジタルとは
      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 春、新たな一歩2025⑥/函館中央病院の看護師・畦地こはくさん(21)「子どもたちの笑顔のため」
      2. シーニック・エクリプスⅡ初入港
      3. カネニ藤田水産が破産開始決定 負債総額2社で4億円
      4. 七飯町大中山の自動車整備工場で火災
      5. 五稜郭公園葉桜に 地面もピンクに染まる
      6. 西ふ頭の車両海中転落で男性の身元判明
      7. 北埠頭で給油中に重油流出
      8. 七飯町仁山で乗用車と軽ワゴン車衝突、6人が搬送
      9. 春の高校野球/函工、タイブレークの接戦制す
      10. 春の高校野球/知内、函大柏稜、函工が準決勝進出

      函館新聞宅配購読お申込み

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      フォトサービス
      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんバックナンバー
      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      はこしんポスト

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ

      レッツ!就労支援

      誰もが暮らしやすい、生きやすい社会に向けた課題を探ります
      レッツ!就労支援

      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      イベント情報(5月 9日)

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト