全行程2400キロの走破を自転車で目指す「第4回北海道一周ライド」(日本サイクリング協会など主催)の一行が28日、函館からスタートを切った。全国から集まった小学6年生から70代までの自転車愛好者ら30人以上が参加。初日は天候にも恵まれ、目的地の松前町を目指して95キロの道のりを走った。
シニア世代を中心にサイクリング熱が高まっていることから、北海道の雄大な自然を感じながら安全に走れるツアーを企画。道内沿岸の道路を数セクションに分け、過去3回の実施で徐々に距離を伸ばしてきた。今回は釧路市までの1700キロを16日間かけて走る。2018年に全行程制覇を目指す。
参加者は午前8時半に函館市役所前を出発。サポートカーとともに自転車を走らせた。途中では木古内町の道の駅「みそぎの郷きこない」内のレストランで昼食を取って英気を養った。電動自転車で過去3回の道内1周を達成したという東京都在住の熊本昇市さん(73)は「道南の魅力が感じられて満足。走る気力が沸いてきた」と笑顔。唯一函館市から参加した竹内良彦さん(65)は「2回目の参加で顔なじみも増えた。趣味が同じ人たちと気持ちいいライドができて最高」と話していた。(小杉貴洋)