【奥尻】第4回奥尻ムーンライトマラソン(実行委主催)が17日夕から夜にかけて奥尻島で行われた。国内外から大会史上最多の535人が出場。月明りは見えなかったが、澄んだ潮風と温かな住民の声援が選手の力走を後押しした。
大会は1993年7月の北海道南西沖地震からの復興と多くの支援に感謝し、マラソンを通じて地域振興を図るのが目的。ゴール地点は、今春廃校となった旧青苗中学校を活用した。
開会式で沖縄県那覇市の会社員、弘瀬達也さん(32)と奥尻中教員の村上紗知子さん(25)が「町民らの応援に感謝して走りたい」と選手宣誓。受け付けや沿道では奥尻高校生徒ら多くの町民がボランティアで円滑な運営に努めた。
フルマラソンは212人中207人が完走。ハーフは323人中318人がゴールした。フルの男子は旭川市の片山純さん(43)が2時間41分17秒で優勝。女子1位は札幌市の木村亜弥さん(40)=3時間14分39秒=。ハーフは男子が八雲町の近藤邦彦さん(27)が1時間14分30秒、女子は札幌市の山岸直美さん(48)が1時間39分40秒で制した。
(田中陽介、小杉貴洋)=記録などは後日掲載