国の天然記念物、秋田犬の容貌を審査する「第10回北海道道南支部展覧会」(秋田犬保存会北海道道南支部主催)が9日、函館市若松町の旧シーポートプラザ前で開かれた。道内や青森から集まった28頭がりりしい姿を披露した。
秋田犬は、秋田県大館市発祥の日本古来の大型犬。展覧会は秋田犬保存会(本部・大館市)が春季開催として、全国の支部で3~4月に実施している。
「忠犬ハチ公」でも知られているように、温厚な性格と美しい姿が特徴の秋田犬。審査は同保存会の担当者が来函し、年齢別に幼犬、若犬、壮犬、成犬で、それぞれ雄、雌に分けて行った。
審査員は1頭につき約5分にわたり、頭や顔、足、背、尾、歯などをじっくり見てチェック。犬たちは堂々とした面持ちで受けていた。同支部の平田敏春支部長は「飼育環境の変化などで、秋田犬を育てる人は減っているが、今日は三世代で応援に来てくれるなど、小さな子どもが秋田犬に触れ、伝統を継承していく機会となった」と話していた。(山崎純一)