公聴会でJR北海道の島田修社長は、北海道新幹線の利用者が1日5000人になるという見通しを明らかにした同社は、現在津軽海峡線を経由する列車の利用者3700人が全て新幹線に移るほか、他の交通機関から一部転移するとみている
東京―函館間と、所要時間や運行本数が近い東京―山口間、大阪―鹿児島間を参考両区間の新幹線のシェアが約3割であることから、現在約1割のシェアの函館―東京間が同程度となると見込んでいる島田社長は「北海道新幹線を利用した旅行商品や需要喚起するキャンペーンなどでさらに多くの方々にご利用していただく努力をしていく」と意欲を示した
航空機との関連について、新幹線で利便性が高まる北関東、東北では競争体制になるとしながらも「道南エリア以外にも登別や洞爺、札幌などの道内各地へ広く周遊していただくためには片道新幹線、片道航空機といった組み合わせも働き掛けていく必要がある」とし、「単にお客様を奪い合うのではなく、それぞれの輸送手段の特性を生かし、うまく組み合わせて旅行需要を喚起することで交流人口の最大化を図っていきたい」と話した