函館市内の水産加工場で、正月料理に欠かせない数の子の出荷が最盛期を迎えている市水産加工業協同組合(宝来町16、竹田英二組合長)の従業員約20人が大きさや形を確認しながら、作業に追われている
北洋産ニシンの卵は、血抜きや塩水につけるなどの加工を経て、美しい黄金色の数の子に仕上がる正月用として10月末ごろから、主に道外の卸売市場へ出荷している
1ケース300~500グラムの数の子は、多い時で一日50ケース生産される手作りで行うため、生産量は限られるというこのうち贈答や正月用は全体の約8割を占める価格は2000円から高級品で1万円を超えるものもある
同組合の営業主任大川智史さん(31)は「数の子はドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)を多く含む
伝統的な食べ物でもあり、正月はもちろん年間を通して家族一緒に食べてもらいたい」と話している(半澤孝平)