函館市文化団体協議会(文団協、安保天壽会長)は28日、本年度の白鳳(はくほう)章、青麒(せいき)章の受賞者を発表した白鳳章は、函館アララギ会の1団体と、函館オペラの会の中村勝雄さん(74)、函館邦楽舞踊協会の西坂由美子さん(藤間扇生(せんお)さん、81)の2個人が選ばれた青麒章は該当がなかった贈呈式は、11月27日にロワジールホテル函館で開く「市民文化交歓のつどい」で行われる
両章は函館市在住者か同市に活動拠点を置く団体、またはその団体に所属する個人が対象白鳳章は、長年の活動が市の文化・芸術振興に貢献したことを評価本年度で計113個人・団体が受賞となった青麒章は、1年間(前年9月から今年8月まで)に行った文化、芸術活動で優れた実績を上げ、今後の活躍が期待される個人・団体が対象同じく計74個人・団体が受賞している
函館アララギ会(山県庸美(のぶよし)代表)は、1936年「ムラギモ短歌会」の後継団体として結成これまでの月例歌会は732回に及ぶ道南一円に在住する歌人の創作活動を支え、地域の文化向上に貢献してきた山県代表は「道内でも有数の長い歴史の中で、携わってこられた多くの方々の尽力のたまもの」と話す
中村さん=北斗市向野=は、93年の第3回函館市民オペラ公演で演出を手掛けて以来、本年度までの21回中14回を演出した同会では舞台監督として活躍し、道南の音楽劇のほとんどを手掛けている「初期に手掛けた公演の苦労が思い出される活動を長く支えてくれた家族に感謝したい」と喜んだ
西坂さん=七飯町本町=は、6歳で故松本幸枝師匠に入門68年に藤間扇生の名を許され、これまでに名取りを8人輩出現在も後進の育成に専念している「大変光栄なこと長く続けて来られたのも師匠や社中、協会の方々の支えのおかげ今後も伝統文化の振興発展に尽力したい」と話した(半澤孝平)