北都交通(札幌市)は来年3月26日の北海道新幹線開業を見据え、函館市内で運行する定期観光バス路線を充実させる開業後は既存路線のコースを一部変更し、新函館北斗駅を出発して大沼へ向かうコースなどを新設するほか、ほぼ全便で新函館北斗駅への乗り入れを実施午後に新幹線で到着する旅行客の利便性を高め、需要の取り込みを狙う
新たに設定する「大沼午後コース(仮称)」は、函館駅前バスターミナルを出発後、新函館北斗駅を経由して、大沼公園やしかべ間歇泉(かんけつせん)公園などを周遊宿泊施設が多い函館駅前や湯の川温泉まで運行する
函館山の夜景鑑賞を目的としたコースは内容を一新起点を湯の川温泉から同駅に変更し、さらに夕食付きとした「夜景を見る前に食事をしたいという利用客のニーズに応えた」(同社)とし、五島軒本店や金森赤レンガ倉庫内の函館ビヤホールなど、複数の飲食店から選択してもらう計画だ
また、例年4月下旬から運行を開始していた「大沼公園遊ゆうコース」は、新幹線開業日の3月26日からスタート開業時に見込まれる多数の観光客に対応する五稜郭タワーや函館朝市など観光名所をめぐる既存のコースも同駅に乗り入るほか、半日コースなど約10路線を運行する予定だ
今月28日には、市内の観光関係者を招いてモニターツアーを行い、広く意見を集約する同社は「新幹線で到着したお客様が、スムーズに観光地へ向かえるよう整備したい年明けからホームページやパンフレットでPRを始めたい」としている(山田大輔)