函館どつく函館造船所(函館市弁天町)は19日、新造船「ベルゲ・アサヒダケ」(2万1550トン)の進水式を同造船所で行った約600人の市民が詰め掛け、新しい船が海に向かって豪快に進む姿に歓声を上げていた
新造船は、マーシャル諸島共和国の海運会社が発注した全長約180メートル、幅30センチの木材兼ばら積貨物船燃費性能に優れたエコシップで、8月下旬から名村造船所(大阪)と共同で建造内装工事などを経て、12月中旬に引き渡す
進水式では、造船所と船をつなぐロープが切断され、巨大な船体が紙テープをなびかせながら海に進み出すと、観客から拍手と歓声が沸き上がった
授業の一環で見学に訪れた市立函館高校1年の佐藤亜紀さん(16)は「思っていたよりも船が大きくて迫力があった貴重な体験ができて良かった」と話していた
同社では現在、本年度5隻目となる新造船を手掛けており、12月中旬の進水を予定しているという(金子真人)