函館市企業局交通部は10日、駒場車庫で市電運転体験会を開いた午前、午後2回の開催に、道内のほか兵庫県などから集まった計20人が参加初めての乗車から通算10回目の参加の〝ベテラン〟まで、構内で8000形車両を走らせ、運転士気分を満喫した
1872(明治5)年10月14日、新橋-横浜間に日本初の鉄道が開通したことを記念した「鉄道の日」の関連行事市交通部は14日、市電全線200円均一で運行する体験会は2007年度から通算15回目の人気イベント
運転体験は構内の100メートルの直線区間を使用運転機器の取り扱いや操作方法を学んだ後に走行を実施距離の目測や、衝動計を用いた制動試験など、実際の運転士向けの技能試験項目で評価も実施車庫内施設の見学や、停車車両を利用して方向幕などの機器類操作体験も行われた
6回目の参加となった恵庭市の会社員滝沢貴之さん(34)は「これだけ大きい車両を動かせるのが魅力的で、毎回新鮮な発見がある函館の市電沿線の街並みも変わっていくのも楽しみにしています」と話していた今回が初参加の市内駒場町の会社員花村聡さん(43)は「普段、市電に乗ることがあって、運転したいと思って参加した運転士さんの苦労がよく分かりました」と話していた(今井正一)