【上ノ国】上ノ国高校(吉田享平校長)の生徒会が、学校祭(7月12、13の両日開催)の花火再開に向けて、街頭で募金活動をしながら資金を集めている。花火は2018年を最後に休止しており、生徒会は「今年は復活させたい」と協力を呼び掛けている。
花火は学校祭初日に行う恒例のプログラムで、地域を練り歩くあんどん行列とともに呼び物の一つだった。ただ、生徒数減少に伴い、生徒会予算も縮小傾向となり、19年は打ち上げを断念。20年以降はコロナ禍の影響で実施を見送ってきた。
23年にコロナ禍が終息し、生徒会内部でも新たな試みをしようと機運が高まり、昨年の学校祭では地元のレストランやパン屋に協力を依頼してオリジナルメニューを考案し、販売した。
この成功体験を励みに今年は花火復活を提起し、打ち上げに必要な40万円以上を目標にまずは生徒会役員7人が募金活動を今月から始めた。ゴールデンウイーク期間中は道の駅「上ノ国もんじゅ」で募金活動し、その後は放課後、近隣で実施している。
13日は国道228号沿いのコンビニエンスストア前で役員が約2時間、募金箱とプラカードを持って協力を呼び掛け、道行く人たちや買い物客がねぎらいの言葉を掛けながら寄付していた。
生徒会長の鈴木翔さん(3年)は「活動をやる前は集まるのか不安はあったけど、予想以上にたくさんの人が協力に応じてくれて勇気が湧いた。やると決めた以上、責任を持って最後まで取り組みたい」と話した。
街頭での募金活動は16日でいったん終えるが、引き続き寄付を呼び掛ける。問い合わせは同校(0139・55・3766)へ。(鈴木 潤)