【七飯】JR大沼公園駅の特急列車発着時のBGMとして、町大沼在住の作家、新井満さん(69)が作詞作曲した「千の風になって」のメロディーが流れることになった10日、同駅前で式典が開かれ、新井さんや中宮安一町長、JR北海道函館支社安藤健一支社長らが出席町にゆかりのある名曲の発信を喜んだ
町が来年3月26日の北海道新幹線開業に向け、同曲が誕生した大沼の魅力を全国に発信しようと企画新井さんとJR北海道の協力で実現した
流れる曲は、新井さんが6月ごろから東京のスタジオで新たに録音したもので、パンフルート、ピアノ、琴、オーケストラなどの10バージョンを制作町とJR北海道に無償で提供した特急列車到着前後の10分間にBGMとして使用される
式典で、中宮町長は「新幹線で訪れる多くの人の耳に、この名曲を届けられるのは大変に素晴らしいこと曲とともに七飯町大沼を全国にPRしていきたい」とあいさつ
新井さんは「私が作った楽曲が、町おこしにつながるならばこれほどうれしいことはない世界中の皆さんに、大沼で千の風を感じてもらいたい」と話した
同曲は、作者不明の米国の詩をベースに、新井さんが大沼の別荘で作詞作曲し2001年にCD化その後、多くのアーティストがカバーし、07年には日本レコード大賞作曲賞を受賞した(金子真人)