函館北美原小学校6年の加藤周君(11)が開発したアプリ「coloringSNS」が、今月4日に東京で開かれた「U?22プログラミングコンテスト」(実行委主催)で経済産業省商務情報政策局長賞に輝いた仕事で多忙な父親と子どもを塗り絵でつなげようと制作努力の成果を大舞台で実らせた
アプリは子ども向けで、雪だるまや動物、花など6種の絵柄を選んだ後、子どもの感情に合わせて絵柄の表情を7種から決定塗り終わった絵とメッセージをSNSで共有することで、父親が子どもの感情や様子を知ることができる3カ月ほど掛けて制作し、既にiPhone用アプリとしてリリースもされている
コンテストは、IT人材の発掘・育成を目的に1980年から開催加藤君のアプリは厳しい審査をくぐり抜けた16点に名を連ねたライバルは高専やコンピュータの専門学校に通う学生たち9月上旬に出場が決まってから、毎日プレゼンの練習を重ねた
迎えた審査会当日の朝会場近くの秋葉原駅前で、通行人を前にプレゼンを披露そのかいあって「緊張はなかった」と本番でも堂々と発表し、「アイデアが良い」と審査員をうならせた同賞は、経済産業大臣賞に次ぐ2番目の賞同行した父・健一さん(46)は「よくやったと思う毎日パソコンに向かった努力のたまもの」とたたえる
加藤君は、両親の薦めで小学2年生からパソコンに触れ、プログラミング言語は独学で勉強スマートフォン用アプリの開発は4年生から始めた中高生向けのアプリ開発キャンプ「ライフイズテック」など全国の催しに積極的に参加して刺激を受けながら、日々アプリ開発に励んでいる
「将来は会社を立ち上げ、困っている人たちを助けたい」と笑みを浮かべる加藤君受賞を機に、大きな夢を膨らませている(稲船優香)