【福島】事前収賄罪で起訴された前町長の失職に伴う福島町長選が29日告示され、無所属新人で前町総務課長の鳴海清春氏(59)以外に立候補の届け出がなく、鳴海氏が無投票で初当選を決めた午後5時に当選の吉報が入ると、町福島の選挙事務所は拍手と歓声に包まれた
陣営は午前8時半から出陣式を行い、選挙事務所前で第一声を上げた同9時半ごろから選挙カーに乗り込んで町内をくまなく遊説した後、午後4時半過ぎに事務所に到着電話で当選が伝えられると、支援者や関係者ら100人以上が盛大に祝福鳴海氏は涙を浮かべる妻恵津子さん(60)らとともに万歳三唱し、深々と頭を下げただるまに目を入れた後、孫2人から花束が手渡され、笑顔で受け取った
鳴海氏は「皆さん一人一人の力をいただき当選できた無投票という形での当選は、町民の方々が町をひとつにして、しっかりとしたまちづくりをしてほしいと託したと受け取っているまちづくりの主役である町民の皆さま、議会と行政が一体となって、4年間全力で走り抜けていきたい」と抱負を語った
鳴海氏は1956年福島町生まれ福島商業高卒業後の74年に町役場入りし、町民課長、総務課長などを歴任2012年8月の町長選に初出馬したが落選2度目の挑戦では人材育成や産業振興、定住・人口減対策などを訴えた
鳴海氏の当選は10月4日に開かれる選挙会で正式に決定する初登庁は5日の予定