【七飯】来年3月26日の北海道新幹線開業に向け、渡島総合振興局は11月、大沼国定公園大沼園地の湖月、金波、袴腰、日の出、浮島の橋5基で大規模改修工事に着手する老朽化のため、コンクリートのひび割れやさびが目立っており、開業前に補修が完了する美しさを取り戻した橋で公園の魅力を高め、観光客を取り込む考えだ
大沼湖畔のカフェレストラン「ターブル・ドゥ・リバージュ」付近から小島に架かる5基で、湖月橋(長さ26メートル、幅2・4メートル)、金波橋(34・4メートル、2・7メートル)、袴腰橋(11・7メートル、2・7メートル)、日の出橋(8・4メートル、2・4メートル)、浮島橋(15メートル、2・4メートル)いずれも築40年以上のコンクリート製で手すりや橋脚、欄干などに傷みが生じ、景観上問題になっていた
湖月、金波、袴腰、日の出の4橋は道単独事業で、11月4日に橋を通行止めにして工事を始める浮島橋は国からの交付金を受け、12月から工事に乗りだす計画だ5基とも工期は3月10日までとし、工事費は約1億4000万円を見込んでいる
小島に架かる橋は全部で11基あるが、既に6基の補修が完了、開業前に全基が美しく生まれ変わる開業効果で大幅増が期待される観光客を大沼に引き付けるための目玉事業と位置付けており、同振興局は「開業に間に合わせて工事を行うきれいになった橋で多くの観光客を迎えたい」(環境生活課)としている
また、函館建設管理部は本年度、車椅子利用者が通行しやすいよう、公園広場近くの釣り堀前75メートルと西大島橋付近28メートルの舗装工事を予定している(山崎大和)