日銀函館支店(沼本奈美支店長)は、各指標に基づく8月の道南地方の金融経済動向をまとめたプレミアム付き商品券の効果で、個人消費に回復の動きがみられることなどから、全体の景気判断を「基調としては持ち直している」とし、2カ月ぶりに上方修正した
基調判断の引き上げは、7月に続いて今年2回目前月まであった「一部に弱めの動きがみられる」という表現を削除した個別の項目では、個人消費と住宅投資の判断を上方修正した一方、生産の判断を引き下げた
個人消費は、2カ月連続の引き上げ主要小売店10社の7月の売上高は、4カ月連続で前年を上回り、消費税増税前の13年7月と比較しても、1・9%のプラスとなった沼本支店長は「総菜の販売が堅調で、プレミアム付き商品券が追い風となり、食料品の売り上げが伸びた」とする
住宅投資は4カ月ぶりに上方修正前年あった分譲住宅の大型需要の反動で、新設住宅着工戸数は前年同期比30・4%減となったものの、持家は3カ月連続で前年を上回り、好調を維持している
一方で、生産は9カ月ぶりに下方修正電子部品について「弱含んでいる」から「緩やかに減少している」とした
先行きについて、同支店は「持ち直しの動きが続くと考えられる」とし、沼本支店長は「家計の支出、企業の設備投資について注視したい」と話している(山田大輔)