8月3日に受け付けを始めたご当地検定「第10回函館歴史文化観光検定(通称・はこだて検定)の申し込みの出足が好調だ同31日時点の申込者数は、前年同期比で41・5%増加上級合格者のメンバーが開く無料相談会には、昨年を上回る市民が訪れているほか、今年初めて開いた検定用の講座には、ほぼ定員となる25人が参加し、関心の高さをうかがわせている
同検定を主催する函館商工会議所によると、8月末時点の申込者数は92人特に初級は、前年同時期の44人に対し、今年は71人と高い伸びを示している昨年の最終申込者数は、初級と上級合わせて363人
上級合格者の有志でつくる「はこだて検定合格者の会」(会員8人)による無料相談会は、昨年から実施前年は8~10月の全17回で33人が利用したのに対し、今年は8月の8回で既に26人が訪れた同会の中尾仁彦さん(72)は、「昨年に比べて、上級の受験者の相談が増えた出題傾向や学習方法を伝え、バックアップしたい」と話す
一方、まちづくり五稜郭(久保一夫社長)は8月21日から、「イカせる!はこだて検定講座」を開講全7回の講座で、上級合格者が講師を務め、地理や自然などテーマごとに講義している歴史に興味があって参加したという市内の主婦(66)は「知識がどんどん深まり、おもしろいです」と話していた
同会議所の竹内正幸企画情報課長は、「北海道新幹線開業をきっかけとして、函館をPRしようと勉強する市民が潜在的に増えている」と分析「今年は節目の10回目でもあるので、400人の受験者が集まれば」と期待を寄せている(山田大輔)