昨年6月に死亡事故が発生した函館市八幡町の道教育大函館校前の交差点で、歩道の新設や拡幅を行う改良工事が本格化している11月中に完成の予定一方、同大は現場付近に新たな車両出入り口を設置することを決めた
市土木部道路建設課によると、同工事は7月30日に着工工事のポイントは①交差点の角度を直角に近づけ、車両の交差点進入速度を抑制②事故があった横断歩道を廃止し、横断歩道を2カ所から1カ所に集約③同校の出入り口に歩道を新設した上で低い縁石を設置④横断歩道の横断距離の短縮?の4点施工延長は127メートル総事業費は約6000万円
道路工事を請け負う斉藤組(中道1)の江刺家賢一工事長(48)は「8月28日から車道の舗装など構造物の撤去を行い、9月下旬に歩道の新設を予定している交通量が多い道路なので、安全に注意して施工していく」と話していた
一方、同大は8月上旬、新しい出入り口を設置するための予算措置を決定交差点改良工事が完成する前までの設置を目指す
新出入り口の設置案では、田家4号線側に幅約7メートルの出入り口をつくり、現在の正門前にある駐車場から出入りできるように、フェンスの撤去、歩道縁石の高さの調整、アスファルトの舗装などを予定同校では「車両の出入り口が分散することで、歩行者への安全につながる」とみている
事故は昨年6月19日午後5時45分ごろ、同校前の交差点で、同校の女子学生が乗用車にはねられ、10日後に亡くなった(能代俊貴)