函館港イルミナシオン映画祭で2013年にシナリオ大賞最高賞を受賞した「函館珈琲(コーヒー)」の現地撮影が市内各地で行われているロケ3日目の26日は、原作者のいとう菜のはさん(45)も撮影に同行函館の洋風アパートを舞台に、若者たちの日常を描く作品は、今年12月に開く同映画祭の公開を目指している
同映画祭シナリオ大賞受賞作の長編映画化は6作目来年春には全国30~40館で公開を予定する
撮影は23日、函館八幡宮でスタッフ、キャスト、同映画祭実行委員会(米田哲平委員長)のメンバーら36人による安全祈願でスタート24日には、市民エキストラを交えて金森倉庫群などでロケ撮影を行い、25日と26日は緑の島近くの歴史的建造物内で撮影した撮影は9月3日まで行われる予定
監督は新進気鋭の西尾孔志(ひろし)さん(40)函館の街と人の印象について「映像作品などのイメージから、はじめは素朴な方々ばかりなのかなと思っていたが、とてもハイカラな人たちで驚かされている市民エキストラも協力的で映画慣れしているのを感じた」と笑う映画について「撮影は順調人生のこれからについて真剣に迷い、考えている30~40代の人たちのための作品同世代に届けたいし、届いてほしい」と話した
原作者のいとうさんは、文章が映像化されていく様子について「自由に書いた私の好きな世界を美術さんがセンス良く再現してくださった素晴らしい世界をつくってくださったことに感謝している」と笑顔「映画の住人が函館の街のどこかで暮らしているように感じてくれたらうれしい長く愛してもらえるような作品になりますように」と願いを込めた(半澤孝平)