函館市はこのほど、2014年度の市税収入総額をまとめた金額は固定資産税や法人市民税の伸びが影響し、前年度比9220万円増の325億8636万円現年度分と滞納繰り越し分を合わせた収納率は93・6%、同1・1ポイント増となり、4年連続で向上した
市税務室によると、決算見通しでの市税全体の調定額は、現年度分が325億5709万円、滞納繰越分が22億6886万円収入額は現年度分で319億8936万円(収納率98・3%)、滞納繰越分は5億9700万円(同26・3%)となり、いずれも前年度を上回る収納率を確保した滞納繰越分に関しては2・1ポイントの向上で、同室は「滞納者に対する差し押さえなどの対策が効果的に働いた」としている
今回増加が大きかった固定資産税は、評価替えの影響がなく家屋の新増築が顕著だったことから、同1億1603万円増の127億5684万円に改善収入の柱となる市民税は、個人が所得の伸び悩みなどから、前年度比34万円減の111億1762万円と横ばい法人は、金融・保険業やサービス業、建設業の業績が好調に推移したことで、同6001万円増の29億9634万円となった
一方で、たばこ税は同1億857万円減の26億916万円同室は「健康志向から喫煙者の減少と、税率の低い安値のたばこを購入する傾向にある」とみている
市は誠意が見られない滞納者に対する差し押さえの強化や、夜間催告などを実施コンビニ収納は5年連続で収納率が上がっているという本年度当初予算では昨年度の動向を踏まえて313億8800万円、収納率93・3%を見込んでおり、「滞納者の状況に応じた対策を効果的に行い、収納率向上につなげたい」としている(蝦名達也)