8月1日にオープンする函館アリーナ(湯川町1)の竣工記念式典が21日、同アリーナで開かれた式典には工藤寿樹函館市長や松本栄一函館商工会議所会頭ら関係者約300人が出席テープカットを行い、市のスポーツ・文化の新たな拠点誕生を祝うとともに、大型コンベンション開催による地元経済の活性化を願った
同アリーナは2013年9月に旧湯川公園と旧市民体育館跡地で建設工事に着手、総事業費は約79億円2つの楕円で構成され、鉄筋コンクリート3階建て延べ床面積約1万5700平方メートル最大約5000人収容のメーンアリーナをはじめ、200席のサブアリーナ、武道館、トレーニングルーム、多目的会議室などを備える最新型の冷暖房や音響設備を取り入れており、全国規模の各種スポーツ大会のほか、コンサート、展示会などさまざまなイベントを開催することができる
式典では、工藤市長が「来年3月の北海道新幹線開業と軌を一にし、アリーナをフル活用する全国規模の各種スポーツ大会をはじめ、各種コンベンションを誘致し、交流人口の拡大に努めたい」とあいさつし、「デザイン性にも優れたこの施設が、市の新たなランドマークとして市民に愛され、まちの活性化につながるものと確信している」と述べた
NPO法人市体育協会の久保俊幸会長は「関係者からの期待度はとても高く、完成を迎え、感極まる思いだスポーツとコンベンションを連携させ、まちづくりの一環として誘致活動を進めたい」と話していた
式典後には市民見学会が行われた開始時間の30分前から、200人以上が並び、この日は約4400人が訪れた市内在住主婦の秋山清美さん(45)は「スギの香りや会場の大きさなど驚くことばかり息子がサッカークラブに入っているので、これからもぜひ足を運びたい」と笑顔
同アリーナでは25、26日に函館出身のロックバンド「GLAY」によるこけら落とし公演が行われるなど、各種イベントがめじろ押しだ25日のライブに参加するという市内会社員の山岸達也さん(32)は「函館のファンはアリーナができるのをずっと待っていた施設を実際に見て、以前よりも利用したいという気持ちが強くなった」と歓迎の声を上げていた(蝦名達也)