函館市教委は15日、特別史跡・五稜郭跡内堀の崩落した石垣の修復工事を始めた大型クレーンの組み立て作業に伴い、石垣対岸側の散策路の一部に迂回(うかい)路が設けられた修復工事は来年3月までに終了する予定
市教委によると、昨年3月に郭内南東部の石垣が幅約10メートル、高さ2メートルにわたって崩落し、1年以上立ち入り禁止区域となっていた
修復工事は、6、7月中に堀の水位を下げ、対岸から大型クレーンを用いて土のうを搬入して石垣を囲うその後、土のうの内側の水をポンプでくみ上げてから堀に沈んでいる石を回収元の積み方を再現するため、現況調査や設計も合わせて行い、11月から石の積み直し作業に入る見通しだ
この日は大型クレーンの組み立て作業で終了し、16日から本格的な搬入作業と迂回路の利用が始まる
迂回路の設置と堀内の進入規制は、土のう搬入に伴い7月中旬まで石垣周辺の内堀にはロープが張られており、貸しボートでの進入はできない郭内は8月末まで立入規制が行われる
散策路を通り過ぎた市内在住、60代の男性は「ランニングで通る時、いつも崩壊した石垣が気になっていた早くきれいに直ってほしいですね」と話していた(蝦名達也)