【北斗】7日午後0時10分ごろ、北斗市添山の北海道新幹線の高架上線路に「自分で操縦していたラジコン飛行機が落ちた」と近くに住む60代男性が110番通報した。通報当時は3月26日の開業に向けて新幹線の訓練走行中で、同4時ごろまでの現場検証中、訓練走行を一時中断した。JR北海道によると車両への衝突はなく、レールなどに異常はないことで8日以降の訓練走行に支障はないという。
函館中央署によると、現場は添山会館(添山106)近くで、函館江差自動車道から西側350メートル。飛行機は軽飛行機仕様で、長さ60センチ、幅80センチ、重さ500グラム。プラスティックと発泡スチロール製で全体が黄色だったという。
関係者によると男性は同0時5分ごろ、高架の山側近くの田んぼから飛行機を無線操縦で飛ばし始めた直後、強風にあおられて新幹線の軌道上に落下させたものとみられる。撮影目的のカメラは確認されておらず、これまでも5~6回、趣味で操縦を楽しんでいたという。
JR北海道によると、落下直前、木古内駅から新函館北斗駅に訓練走行中の車両の運転士が「何か飛んでいるものがある」と司令センターに伝えていた。緊急停車はせずに、車両に機体がぶつかった形跡もないことから、通過後に軌道に落下した可能性が高い。
通報を受けてJRと署員がバラバラとなった機体を回収。同署は「現段階で法令に抵触するのかどうかは不明だが、慎重に調べる」としている。