道教育大附属函館小学校3年の小笠原煌(こう)君が、8歳で実用英語技能検定(英検)の準1級に合格した。大学中級程度の英語力が求められ、8歳での合格は全国的も珍しいという。煌君は「達成感でいっぱい。1級も目指したい」と喜んでいる。
煌君は幼稚園年中から函館市内の英語教室に通っている。幼稚園の時に3~5級、7歳で2級に合格。2級合格時に準1級の合格ラインに達していたことから、準1級も受験を決めた。
準1級用に新たに勉強が必要な単語約2000語をひたすら頭にたたき込んだ。母の幸美さんがテキストの漢字に振り仮名を振りながら、発音と意味、例文を音で覚えていった。
初めて受けた昨年10月の試験は惜しくも不合格。それでも「勉強したくない時もあったけど、家族を喜ばせたかったから頑張った」と、応援してくれる両親や祖父母へ吉報を届けようと毎日机に向かった。
再挑戦となった準1級の一次試験(1月)は筆記90分、リスニング29分、二次試験(2月)は英語で意見を述べる面接が課される。煌君は「一番苦手」というライティングで満点を取り、得意のリスニングでも好成績。5日に合格発表があり、幸美さんから合格を告げられ「よっしゃー」と喜びを爆発させたという。
今回のスコアは、一次試験が1級合格ラインを超えており、今後さらに勉強を重ねて1級合格を目指す。「将来の夢は宇宙飛行士かパイロット。今までの5倍勉強して合格したい」と意欲を示している。(稲船優香)