函館市西部地区の人気グルメイベント「第32回函館西部地区バル街」(実行委主催)が1日、同地区で開かれた。多くの市民や観光客が趣のある街並みを散策し、はしご酒を楽しんだ。
秋のバル街としては最も早い開催で、過去2番目に多い76店(うち新規は8店)が参加。今回はアクロス十字街(市企業局)のホールが初めて会場となり、函館市、江差町、青森市、弘前市の4店が出店した。
弘前のスペイン料理店「サイアンパティオ」は、青森県産豚肉の赤ワイン煮込みにラクレットチーズをかけたピンチョス(つまみ)を提供し、人気を呼んだ。
同所の特設会場では、チーズや生ハム、パン、ワインの振る舞いサービスもあり、長い行列ができた。函館市時任町の会社員、木村文香さん(23)は「普段はいい店だと思っても立ち寄る機会がないが、バル街では気軽に行けておいしい料理がある。青森出身なので、函館を満喫しています」と笑顔を見せた。
バル街が第41回「サントリー地域文化賞」(サントリー文化財団主催)の受賞が決まり、今回が初開催。食文化振興の成功例として、市内外から注目を集めた。(山崎大和)