店主のもてなしの心が詰まった
驚きと喜びのある料理で大人が憩う“居酒家”
２０１９年にオープンした「和市」は、家にいるように心地よく過ごせる〝居酒家〟がコンセプト。この店でまず驚くのが「お通し」。料理人歴20年の経験を生かし、調理から接客まで１人でこなす斉藤光弘店主が、「まずはお通しで、次の料理を待つ時間も楽しんで欲しい」と、サービス精神旺盛に振る舞ううち、「これがお通しなの？」と言われるボリュームに。前日までに予約した人には、手羽先のやわらか煮、赤エビの酒塩煮、ラムの黄身焼きなど、より手の込んだ一品を日によって何種類も用意し、これだけで何杯も酒が飲める名物となった。さらに、箱を開くと３段盛りの刺身が姿を現す「お刺身盛り合わせ」や土鍋いっぱいに季節の魚介や肉がゴロゴロ入った「茶碗蒸し」、中から卵の黄身があふれる「たまご焼」といった、見た人をワクワクさせる料理を揃え、お腹も心も満たしてくれる。
（ハコラク ２０２３年３月号掲載）
和市
函館市湯川町１‐３０‐２
☎０１３８‐７６‐８８０６
１７：００～２３：００
※予約優先
不定休
喫煙可
おとなの名店探訪〈湯川〉⑩／和市
小上がりに掘りごたつ式のカウンター席と３つのテーブル席を備え、全席靴を脱いでリラックスできる店内。常連客と対話しながら、料理の味付けや盛り付けに工夫を凝らす斉藤店主。
オードブル風の「お通し」（写真は２人前）は、前日までの予約制。３～４人でシェアできる具沢山の「茶碗蒸し」は、小さめサイズにも対応する。※各価格は使用食材により変動
この日の「お刺身盛り合わせ」（時価）は、イカやホタテなど９種類の刺身が登場。中でも頭部を丸ごと仕入れるマグロは、脳天、頬、中落ちと、それぞれ違う味わいが楽しめる。
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