臥牛山12月12日・サ高従奈井江方式

 現実的な発想は地方から生まれる。と言えばいい過ぎかもしれないが、行政の世界での話。少なくとも、こんな発想は机上で考えるところからは出てこない▼空知管内奈井江町が考えた国保病院にサービス付き高齢者向け住宅(通称・サ高住)を併設する計画。北海道新聞が報じていたが、二十数年前に道東のある町長が温め、実現させた構想がよみがえってきた▼「一人暮らしの高齢女性と福祉を学ぶ短大生が一緒に生活する公住を建設したい」。高齢者は心強かろう、学生には勉強にもなるはず、と。該当する補助制度がないため厚生省(当時)などに何度も足を運び、実現させた▼それと奈井江町の構想がダブって映ったのだが、いずれも高齢者福祉に新たな視点を当てた点で共通している。強いて言えば、奈井江町の試みの方がより現実的。鉄筋4階建ての病棟の3階部分を改修することで、サ高住が誕生する▼町からすると現存施設の有効活用であり、福祉政策。入居者は病院の建物内ということで安心して生活できる。まさに一石二鳥。まだまだ課題山積の高齢者福祉の道だが、かかわる人の確保という問題は別として、特に地方の施設整備に一石を投じる策として注目される。(A)

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