JR北海道は現役最古参の特急車両で、札幌-函館間の特急「北斗」で使用された「キハ183系」のラストラン運転を3、4月に道内各地で実施する。道南では、3月25日に札幌発函館行きの特急「キハ183系北斗」、同26日には函館発札幌行きの「キハ183系ニセコ号」を運行する。
キハ183系は1986年11月にデビューし、広い車窓のハイデッカー仕様のグリーン車や客室から前面展望が楽しめる車両として道内各地で活躍。道南では2018年まで特急「北斗」の車両として定期運行し、現在は石北本線の特急「オホーツク」「大雪」で使用され、3月17日で定期運行を終了する。
ラストラン初日の25日は午前9時50分に札幌を出発し、東室蘭、新函館北斗に途中停車し、午後2時15分函館着。26日は午前9時47分函館発で、藤城線を経由し、ニセコ、小樽を経て午後3時12分札幌着。両日ともに片道運行し、車両は普通車両4両、グリーン席1両の5両編成で全車指定席。利用客には乗車証明書のプレゼントも用意する。
また、4月1、2日は「キハ183系サロベツ」(札幌-稚内)、9、10日には「キハ183系オホーツク」(札幌-網走)を運行し、ラストを飾る。(飯尾遼太)