北海道新幹線が開業する26日からJR江差線(五稜郭―木古内間37・8キロ)の経営を引き継ぐ第三セクター「道南いさりび鉄道」(函館、小上一郎社長)は16日、乗務員の制服デザインを発表した。津軽海峡をイメージした濃紺を基調としており、襟元にライトブルー、右袖に沿線3市町名をあしらったロゴ入りエンブレムを配し、英語表記入り燻(いぶし)金ボタンを採用。開業日から運転士18人を含む30人が着用する。
エンブレムを右袖に付けたのは、運転席が進行方向に向かって左側にあるため、利用者から右袖が見えるように工夫した。
制帽も同じ濃紺とし、エンブレムは北海道水田発祥の地である北斗市にちなみ、稲がモチーフ。稲の実りを沿線の発展に見立て、会社の英語名の頭文字と一緒に図案化した。
名札には青を使い、英字でも名字を入れた。制作は同社のロゴマークと同じ函館デザイン協議会に依頼した。夏季用や女性用も今後準備する。
また、七重浜―木古内の11駅にオレンジを採用した駅名標デザインも公表。ナンバリングを施し、木古内(sh01)―七重浜(同11)とする。北斗市からの要望に応え、清川口駅を「北斗市役所・かなで~る前」、渡島当別駅を「トラピスト修道院入口」と副駅名を採用することも正式に発表した。
北斗市総合文化センターで記者会見した小上社長は「気持ちは既に開業。地元に密着した運営を目指す」と決意を込め、高谷寿峰市長は「地域のことも考えたデザインで、高く評価したい。利用者に親しまれるようPRに力を入れたい」と話した。(山崎大和)