【北斗】北海道新幹線開業まで1カ月を切り、新函館北斗駅前に進出するレンタカー会社7社が着々と開店準備を進めている。開業日の3月26日には既に10件以上の予約がある店舗もあり、各社はオープン記念の割引キャンペーンを設定するなど差別化を図って需要の取り込みを狙う。
トヨタレンタリース函館(杉並町)は新店舗を同21日にオープン。同26日は本州方面の旅行客を中心に10件の申し込みがあるといい、三国大志課長代理は「1泊の利用が中心で最長は5泊。帰りは函館空港や千歳で乗り捨てるなどさまざまで、動向を注視したい」と話す。
タイムズモビリティネットワークス(広島)は、開店する同24日からオープンキャンペーンを展開。日帰り料金を最大半額近くまで値下げするほか、次回利用時に使用できる割引券を配付する。同社は1月に木古内駅にも進出しており、道南で攻勢を強めている。
「バジェット・レンタカー」を展開するイデックスオート・ジャパン(福岡)は、同24日に開所式を行う。三浦博敏函館エリアマネージャーは「開業日は10数件の予約が入った。切符が発売になり、今後申し込みが増えることを期待したい」とし、期間限定の割引料金設定も視野に入れる。
このほか、日産レンタカーと駅レンタカーは同18日、ニッポンレンタカーとオリックスレンタカーは同24日から営業を始める予定。新函館北斗駅周辺にガソリンスタンドがないことから、多くの営業所は店舗の敷地内に給油タンクを設置する予定だ。(山田大輔)