JR貨物北海道支社は29日、函館貨物駅で「鉄道貨物フェスティバル」を開いた。国内の物流を支える同社の仕事を体験しようと、家族連れが大勢詰め掛けた。
開場時には350人が列を作った。DF200機関車の添乗やフォークリフトによるコンテナの荷役作業実演などのほか、背中に空気が入ることで起床を促す装置、ブレーキパッドの役割を果たす制輪子のかけらを使ったキーホルダー作成など初めての体験企画に人気が集まった。
DF200の探検ツアーでは、「制輪子」の交換時期や、雪や落ち葉でスリップする危険がある場合に砂をまく装置などを紹介。機関室内の発電機やモーターを冷やす送風機なども見学した。終了後、社員は「貨物列車は地味かもしれないが、ツアーを機に身近に感じてほしい。沿線で貨物列車を見つけたら、手を振ってくれれば運転士の励みになります」と呼び掛けた。
ツアーに参加した函館市内の水野陽介君(11)は「機関車の中が思っていたより広くて驚いた。貨物のことをより好きになった」と話していた。(稲船優香)