函館どつく(弁天町)は19日、新造のばら積み貨物船「CENTURION GORYO(センチュリオンゴリョウ)」(2万4500トン)の進水式を函館造船所第1号船台で開いた。船が初めて水に触れる進水作業を一般公開するのは今年初めて。市民約500人が詰めかけ、船が海へ繰り出す瞬間を見守った。
同船は長鋪汽船(岡山県笠岡市)所有、リベリア船籍の載貨重量約4万トンの貨物船。燃費性能を向上させ、環境に優しいエコシップとして同社と名村造船所(大阪)が共同開発した「ハイバルク40E」型の8隻目。来年2月に完工、引き渡しを予定する。
式では船名「センチュリオンゴリョウ」を披露。進水開始の掛け声と共に作業が始まり、全長182・9メートルの船体がごう音とともに勢いよく滑走台を降りて海へ。訪れた市民は盛大な拍手で新造船の進水を祝った。
2019年に道内転勤となり、この日初めて見学した北斗市中野通3の会社員、西山祐樹さん(32)は「想像以上の迫力で写真にも収めた。そう何回も見られない光景で貴重」と話していた。(飯尾遼太)