道南いさりび鉄道(函館、川越英雄社長)と青い森鉄道(青森、千葉耕悦社長)は、新型コロナウイルスの影響による苦境を乗り越えるため、両社のグッズ販売やポスター掲示を始めた。両社が継続的な形で連携するのは今回が初めて。交流活性化や圏域内外からの誘客拡大を図るのが狙い。
両社の路線がある青森県と道南は、一つの圏域とする「津軽海峡交流圏」の形成に向け、2013年から「λ(ラムダ)プロジェクト」に取り組んでいる。2社の連携・協力で客足が落ち込む厳しい状況を打破する。
青森県内で、いさ鉄のグッズを購入できるのは浅虫温泉駅の「モーリーズカフェ」、道内で青い森鉄道のグッズ購入はいさ鉄五稜郭駅店となる。五稜郭駅店はモーリーミニぬいぐるみマスコット(770円)、モーリーラバーコースター(500円)、モーリー反射材キーホルダー(260円)、モーリーマスキングテープ(ドット、スタンプ各400円)、ハシ鉄キッズ(ケース付き930円)、青い森701系巾着袋(600円)、モーリークリアファイル(青、270円)の7種類。
青森側では、鉄下ながまれ号ジュニアサイズ(500円)、同キッズサイズ(440円)、一筆箋(濃赤色、ながまれ号各350円)、ながまれ号チョロQ(990円)、駅名キーホルダー(木古内、五稜郭各600円)、オリジナルタオル(5色デザイン1000円)、クリアファイル(5色デザイン300円)、ながまれ号ボールペン(200円)の7種類。
いさ鉄企画営業課の春井満広担当課長は「利用客は徐々に回復しているが、コロナ禍前の7~8割が現状。外出しやすい季節になるので、2社の連携企画を起爆剤に青森、道南から誘客促進を図りたい」としている。
五稜郭駅店は午前6時~午後7時、年末年始以外は無休。モーリーズカフェは午前9時~午後0時半、同1時半~同4時20分、毎週木曜定休。今月31日は休業。問い合わせは、いさ鉄(0138・83・1977)へ。(山崎大和)