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ニシンの群れ 行動観察 北大、研究成果を資源保護に

 北大北方生物圏フィールド科学センターは函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町)の大型実験水槽を使用して、ニシンの群れの行動観察を行っている。道東産のニシン約100匹が放たれ、銀色の魚体を光らせながら優雅に泳いでいる。あまり知られていない成魚の動きや産卵前の行動を記録し、研究成果を資源保護にもつなげたい考えだ。
 実験を担当するのは、北大大学院環境科学院博士課程2年の富安信さん(25)と北大水産学部4年の飯野佑樹さん(21)。ニシンは根室管内標津町の野付半島沖の定置網で1日に水揚げし、陸路で約670キロ離れた函館まで半日以上かけて運搬し、同日夜から同センターの水槽に放った。
 ニシンの体長は23~28センチほどで、100匹のうち、10匹には機器を取り付けて、泳ぐ進路や水温といったデータを収集。富安さんは「機器を取り付けたニシンが群れと一緒に行動するか心配だったが、きちんと泳いでくれた」と話す。
 道東沖のニシンは5~6月が産卵期に当たり、水槽内にも抱卵している個体があり、造花などを利用した産卵用の人工海藻を設置した。水槽内で産卵行動を取るかどうかを注目しているという。富安さんは「小さくて弱い魚なので成魚の行動はあまり分かっていない。群れの動きや産卵までの行動過程が分かれば、資源保護のため、漁獲規制の検討にもつながる」と話している。
 実験は10日ごろまでの予定。開館時間(午前9時から午後5時まで)は見学可能。(今井正一)










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