函館商工会議所が25日に発表した第11回函館歴史文化観光検定(はこだて検定)の合格者数は、初級が前年比4・1%減の116人、上級が同15・4%減の11人だった。合計受験者数は同18・1%増の366人と増加した一方、出題傾向が一部変わったことなどから合格率が低下した。
6日に行われた今年の検定は初級271人、上級95人が挑戦。合格率は初級が同10・3ポイント減の42・8%、上級が同4・3ポイント減の11・6%。問題集を発売した2014年(第9回)に回復したが、今回で2年連続の低下となった。
今年の出題について「はこだて検定合格者の会」の中尾仁彦さんは「初級は過去の問題集から例年7割程度出題されていたが、今回は6割くらいに減った」と分析。「合格率の適正が50~60%だと考えると、今回は難しかった。上級も配点が高いと思われる記述問題に時事問題が出題され、手こずった受験者が多かったのでは」とみる。
全国では廃止となるご当地検定もある中、今年は道内に加えて兵庫や京都などからも申し込みがあり、受験者数は2年ぶりに増加した。同会議所の竹内正幸事務局長は「北海道新幹線開業で函館に注目が集まった効果もあった。今後も申込者を400人程度確保できるよう知恵を絞りたい」と話している。(山田大輔)