宅配ピザチェーン大手のドミノ・ピザは、北海道再進出3周年を記念し、道内の特産品を使った北海道限定ピザの開発を進めている。3月中旬に発売予定で、今月15日には道南エリアの開発会議がドミノ・ピザ函館松風町店で開かれ、参加者が試食し意見を出し合った。
ドミノ・ピザは国内外で店舗展開し、日本ではドミノ・ピザジャパン(東京)が900店舗以上を運営。道内は10年ほど前まで出店していたが、2020年11月に再進出。函館では21年6月に亀田本町店、同8月に松風町店、同11月に桔梗町店を次々とオープンした。
今回は1枚で4つの味を楽しめる「クワトロ・ピザ」をベースに道東、道北、道央、道南の4地区で各地の特産品を使った一つの味を開発し、1枚のピザを仕上げる。開発には店舗関係者のほか、北海道にゆかりのあるインフルエンサー、一般募集の市民も携わる。
道南の開発会議には、函館出身のお笑いコンビ・ダブルグッチーの木戸口育未さんと水口勝心さんらが参加。ザンギや松前漬、イカの塩辛など一品料理をはじめ、道南産のジャガイモやニラといった地元食材をピザの生地に乗せて味わい、組み合わせを試案。その後、アイデアを絞り込み、塩辛とジャガイモ、ニラとザンギなどといった組み合わせで実際にピザを焼き上げ、さらに試食を重ねた。
販売に向けては、会議のアイデアを基に試作品を仕上げ、2月上旬にSNSで味を決める投票を実施予定。ドミノ・ピザジャパンの担当者は「北海道は地域によって特産品がさまざまあり、可能性は未知数。各地の魅力が詰まった一品になれば」と話している。(飯尾遼太)