道民のソウルドリンク「ガラナ」を使ったビアカクテル「函館ガラビー」を広めようと、函館市内の飲食店関係者でつくる「函館ガラビー協会」(会長・高野信子函館フーズプランニング社長)がこのほど発足した。3日には五稜郭タワーで市民向けの無料試飲会を企画するなど、函館の新ご当地カクテルとして定着させたい考えだ。
函館ガラビーは、ビールの苦手な高野さんが「たまたまガラナで割ってみたら私でもおいしく飲めた」と、2年前に同社が経営する居酒屋「魚まさ」で提供を始めた。飲食店の仲間への呼び掛けや口コミで提供店が徐々に増え、今年4月、SNSサイト「フェイスブック」に協会の公式ページを立ち上げて本格的に活動を開始した。現在は道南の約80店で取り扱っているという。
作り方は生ビールが6、ガラナが4の割合で、生ビールのメーカーは自由だが、ガラナは七飯町の飲料メーカー「小原」の商品「コアップガラナ」に限定している。現在商標登録申請中だが使用料などは求めない考えだ。
副会長の藤田勉さん(オフィスFujita社長)と廣田瑛子さん(ご馳走亭店長)は「誰でも簡単に作れ、函館らしさを演出できるのが魅力。味も良くリピーター率も非常に高い」と語る。
高野さんは「ビール離れが進む中、ビールメーカーと地元企業の小原さん、そして道南の飲食店を盛り上げたいという思いで協会を発足させた。たくさんのお店に参加してもらいたい」と呼び掛けている。問い合わせはフェイスブックの公式ページへ。
3日午後1~3時には、五稜郭タワーアトリウムで「函館ガラビー協会発足お披露目無料大試飲会」を実施する。大手ビールメーカー4社の協力を得て、それぞれ違うビールで割った4種類の函館ガラビーを提供する。(金子真人)