函館・道南の菓子団体などでつくる「函館スイーツ推進協議会」(若杉充宏会長)は、函館の菓子文化を紹介する冊子「KA・NO・KA(菓の香)」を初めて作成した。市民や観光客に地域の和洋菓子の魅力を発信し、「函館スイーツ」のブランド形成を目指す。
同協議会は、道南の和洋菓子の販路拡大や新商品開発の促進を図るとともに、函館スイーツのブランド化を目指そうと2014年に設立。今回、若手会員が中心となって冊子の発行を企画した。
函館のタウン誌「ピープスハコダテ」に編集を依頼。各店の定番ケーキや春をイメージした和菓子の写真ほか、菓子作りを支える創業110年の老舗製餡所・函館根津製餡(旭町)のこだわりや、若手パティシエの菓子作りに懸ける思いなどを紹介している。
B5判16ページで、1万部を作製。JR函館駅や元町公園内の観光案内所、函館空港案内カウンター、棒二森屋などで配布しているほか、郵送も対応している。
同協議会事務局次長の小林周平さんは「スイーツに携わるプロが見ても勉強になるほど内容が充実している。今後も継続して発行し、函館の菓子作りの歴史や技術を発信していきたい」と意気込んでいる。
冊子の設置を希望する企業・団体を募集している。問い合わせはアキヤマ内の同協議会事務局(0138・77・7491)へ。(金子真人)