函館国際観光コンベンション協会(森健二会長)は、函館西部地区での自然やアウトドア体験を通じてリフレッシュし、心身の健康を整える旅行形態「函館西部地区ウェルネスツーリズム」を推進しようとデジタルチケット商品を開発している。来年度からの販売を目指して11月中旬まで実証実験を実施し、体験モニターを募集している。
新型コロナウイルス禍以降の健康志向の高まりから、自然景観を生かした体験で心身の活力を養う新たな西部地区観光の形を提案しようと企画。道観光振興機構の「地域の魅力を活(い)かした観光地づくり推進事業」の補助金を活用し実施する。
特設ページではレンタサイクルで歴史的な街並みを巡るコースや、函館山登山を通じ自然に触れるコースなどモデルコースを提案。スポットを紹介するイメージ動画も作成し、今月中旬に公開を予定する。
実証実験は参加無料で、クロスバイクを貸し出し、西部地区でサイクリングを体験。谷地頭温泉で汗を流し、リフレッシュするコースを設定。スマートフォンを通じて電子スタンプの認証を行い、クロスバイクの貸し出しや温泉入浴のサービスが受けられる。レイモンハウス元町店、ティールームヴィクトリンアンローズ(旧イギリス領事館内)、函館洋菓子スナッフルス金森洋物館店の3店舗では10%割引サービスを用意する。
参加資格は18歳以上、身長145センチ以上で、パスポート販売に向けたモニターアンケートに回答できる人。応募は催行日3日前まで専用アドレス(campaign@hakodateーkankou.com)に氏名、住所、電話番号、性別、年齢、希望日を記入し、送る。
同協会の高松義彦係長は「自然や歴史に触れて心身をリラックスさせる新しい西部地区の楽しみ方になれば。観光客のほか、地元の方にもモニターとして参加してもらい、市民目線の意見をいただきたい」と話している。問い合わせは同協会(0138・27・3535)へ。(飯尾遼太)