函館市万代町の酒店「酒ブティック越前屋」(吉田央店主)は、新型コロナウイルス感染症の早期収束を願い、人々を疫病から守るとされる妖怪「アマビエ」をデザインした鳥取県の地酒「アマビエ純米」を販売している。
アマビエは、江戸時代に肥後(熊本県)の海に現れ「疫病が流行した時には私の姿を描いて人々に見せないさい」と語ったとされている。その言い伝えから、現在SNS上ではアマビエのイラストなどが多く投稿されている。
商品は、鳥取県境港市の「千代むすび酒造」が製造し、ラベルには同県出身の漫画家で妖怪研究家の故・水木しげる氏が描いた愛くるしい姿のアマビエがデザインされている。
吉田店主は「辛口ですっきりとした仕上がりだが、米のうま味や甘みが感じられるおいしいお酒。贈り物としても人気が高い」と話している。720ミリリットルが1500円、300ミリリットルが650円。問い合わせは同店(0138・41・0071)へ。(金子真人)