函館と青森の交流活発化を目的としたトークイベント「青函往来(オーライ)」が6日夜、市地域交流まちづくりセンターで開かれた。イベントの前に、青森側のまちづくり関係者らが函館旧市街(西部地区)のまち歩きを体験。トークで印象を語った。
主催は、ローカルメディア「IN&OUT」代表でライターの阿部光平さんらが昨年12月に設立した一般社団法人「オールド・タウン・ジャンクション・ハコダテ」。
事前に行ったまち歩きは、市内で空き家再生などを手掛ける箱バル不動産代表の蒲生寛之さんが案内役を務めた。塩辛製造の小田島水産食品(弁天町)からスタート。昼食を食べた後、工場を見学。市営住宅の大町改良住宅では1階の店舗を見て回るなどして旧市街の魅力や取り組みを伝えた。
トークイベントには青森側から青森市の地域プロデューサー、中村公一さんと、弘前市でチャイスタンドを経営する秋元名歩さんが参加。函館側からは阿部さんと宿泊施設の運営と開発を手掛けるステイプル函館の早野拓真さんが登場し、それぞれが取り組むまちづくりの事例を紹介した。
まち歩きをした旧市街について、秋元さんは「古くおしゃれな建物が多く、有効に活用した取り組みが印象的」と述べた。中村さんは「建物という資産を生かしたまちづくりの戦略を、青森に持ち帰りたい」とした。最後に阿部さんが「青函を経済圏と考えると、できることは多い。『しょっぱい川』(津軽海峡)を互いにもっと往来しよう」とまとめた。
このほか、まちづくりや都市開発についての著書「都市と路上の再編集」を出版した長野市の編集者、徳谷柿次郎さんらによるトークも行った。来場者は函館のまちづくりのヒントを得ようと、徳谷さんの話に聞き入っていた。
9日には同様に函館側が青森市に出向き、まち歩きをした上でトークを繰り広げる「青森編」を行う。(松宮一郎)



