函館市電と函館バスで使えるICカード「ICAS nimoca(イカすニモカ)」の運用開始から25日で1カ月を迎える。販売枚数は6000枚を超えており、市交通部と函館バスは好調な滑り出しとみて「今後も便利さをアピールして普及に努めていきたい」としている。
イカすニモカは3月25日に運用を開始。車内に搭載している読み取り機にカードをかざすだけで料金を精算することができ、利用ごとに料金の3%相当のポイントが付くなどの特典もある。
市電、函館バスの車内ほか駒場乗車券販売所、函館バス各営業所などで販売しており、発行枚数は市交通部が1934枚(4月23日現在)、函館バスが4188枚(同20日現在)。
導入に伴い、JR東日本が発行する「Suica(スイカ)」やJR北海道の「Kitaca(キタカ)」など、他事業者の交通系ICカードも利用可能となり、現在のICカードの利用割合は、市電が約10%、函館バスが約7%となっている。
来年4月から市の高齢者交通料金助成事業をイカすニモカで運用するほか、20年3月末に磁気カード「イカすカード」の利用を終了することなどから、市の担当者は「将来的には全体の3~4割程度がICカードの利用になるのでは」とみている。
イカすニモカの価格は2000円で、うち1500円分が利用でき、残りの500円分は預り金(返却時に返金)となる。問い合わせは市交通部(0138・52・1273)、函館バス(同22・8111)へ。(金子真人)